切迫性尿失禁ガイドでは、高齢の女性に多い切迫性尿失禁について分かりやすく解説。夜中に何度もトイレに駆け込むなど、頻尿の方はぜひご覧ください
「急におしっこがしたくなる」「夜中に何度もトイレに駆け込む」「間に合わずトイレの前でもらした」・・・もしあなたがこのような症状で悩んでいるのなら、一度、泌尿器科に行って専門医に診断してらうべきかも知れません。切迫性尿失禁の疑いがあります。
一般的に女性の3人に1人は尿もれ(=尿失禁)を経験していると言われています。
・くしゃみをしたとき
・重い荷物を持ったとき
・笑ったとき
・咳をしたとき
・かがんだとき
このようなときの尿失禁は健康な女性でもたびたび起こりますし、現在は尿失禁の治療が進み、婦人科で治療してもらうことで8割以上の人が良くなります。
しかし、切迫性尿失禁と診断されたら注意が必要。下着を替えなければならないほどもらしてしまうことが多くなったり、急におしっこがしたくなってトイレまで間に合わないことが増えたら、婦人科ではなく泌尿器科のある病院に行きましょう。
また、尿失禁は女性だけでなく男性にも多い病気です。トイレのことが気になり外出がおっくうになる前に、しっかり治療をされることをお勧めします。
切迫性尿失禁が起こる原因はいくつかの理由にわかれます。
・脳卒中、脳梗塞、脳血栓など脳血管の障害によるもの
・頸椎症、脊髄損傷、変形性腰椎症など脊髄の障害によるもの
・多発性硬化症、パーキンソン病など神経変性疾患の障害によるもの
・膀胱炎、尿結石、膀胱結石、膀胱がんなどによるもの
・高齢によるもの
脳や脊髄に障害があると排尿をストップさせることができなくなり、頻尿になったり、おしっこをしたいという意思に関わらず尿が出てしまうようになります。
また、尿道や膀胱に炎症ができて知覚神経が過敏になると、尿もれが起きてしまうようになってしまいます。
さらに、特に病気が原因というわけではなく、高齢になると、意思に関わらず尿がもれてしまうこともあります。
自分の意志に反して膀胱が収縮してしまう状態を、過活動膀胱といいます。この過活動膀胱を抑制するには、薬物療法が一番効くといわれてます。
膀胱の勝手な収縮を抑える薬を飲み、頻尿やおしっこのもれを防ぎます。この薬は泌尿器科の専門医によって処方されますので、薬で治したいという方は最寄りの病院に受診してみましょう。
次に、切迫性尿失禁を治す方法として、骨盤底筋訓練があります。これはゆるくなった尿道を締める筋肉を強くする運動で、お腹に力を入れずに尿道をギュッと締める訓練を繰り返します。尿道を締める筋肉が強くなることによって、尿もれを防ぎます。
また、おしっこがしたくなってもすぐトイレに行かず、ちょっとだけ我慢してみるのも、切迫性尿失禁を治す方法として効果があります。頻尿になってしまうと我慢せずにトイレに駆け込みがちになりますが、5分くらい時間を計って我慢してみる。これを繰り返すことによって頻尿から回復することもあります。
切迫性尿失禁は、脳血管に何か問題がある場合や神経変性疾患の人に多く見られますが、原因がなくても起こり得る病気です。薬物療法やトレーニングによって改善することもできますので、尿もれで悩み過ぎないようにしましょう。
Copyright 切迫性尿失禁ガイド 2008